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執愛の果てに

第二話:報い

 

ぎゅっと堅く結ばれたロープを解こうと必死になっている男がいる。

合口は抜いてあるが傷口も痛んでいるというのに…。

「駄目…やめて下さい…。」

必死になって彼の腕から逃れようとする。

いくら空蝉様を好きでもこの状況には幾らなんでも抵抗がある。

「わしが、嫌いになったのか?」

そんな事ある筈もないのを分かっていてわざとお聞きになる。

空蝉様って、意地悪。

…まあ、そんな所も素敵なのだけれど。

「そ、そういう訳じゃ…。」

そう、そういう問題じゃない。

幾ら何でも見物人、然もワタクシを慕っている男の前で…なんて、恥ずかしいに決まっている。

「だって、駄目です…。恥ずかしい…。」

そう、後で、二人っきりで、思い切り愛しあいたい。

今まで引き裂かれていた分まで、きつく、きつく…でも、じっくりと…。

だから…

今この場は彼の腕から逃れる、

そうするしかなかった。

でも、

薬のまだ残っているこの身体は、ワタクシのものであってワタクシのものでないような感覚がある。

まだ十分に力が入らないのだ。

「いけません、いけません…。」

昔、空蝉様と一緒に見た時代劇でやっていた、あのシチュエーションにそっくりだ。

とは言うものの、ワタクシの衣服は殆ど坊やによって剥ぎ取られ、帯をくるくる…などというドラマめいた事は残念ながら出来なくなっていた。

下着は着けていないが着物を軽く羽織っている、裸同然の格好で空蝉様に抱き付かれながら、逃れようと身を捩った。

「ああん、駄目、駄目です…。」

なのに…

ゆっくりと…近付いてくる…。

彼の、唇と、その香り…。

駄目…。

なのに…

「蛍、火…。」

彼の、唇が、ワタクシに触れた途端…

眩暈がした。

激しい眩暈。

くらくらと、頭を揺さぶられている様な、甘く危険な快感が、爪先から頭の先まで駆け抜ける。

「ん…んん…。」

ああ、どんな効きの良い媚薬よりも、もっと効果的で強烈な麻薬のような…。

“あ、ああ…空蝉様…。好き…”

勝手に心が喋り出す。

キスだけで、十分に感じてしまう程の敏感さ。

彼にだけ、反応してしまう。

ワタクシの身体と、唇。

無理矢理暴行されて、知ってしまった。

ワタクシの快感中枢は、空蝉様にしか反応しない…。

他の人が嫌がる、空蝉様がいつもお召しになっていらっしゃる、お酒の強烈な匂い、

その匂いでさえワタクシには甘く感じられるのだ。

「…ん、んん、ん…。」

ねと…っとねとつく彼の舌に、自分の舌は勝手に反応し、吐息がいやがおうでも漏れてしまう。

まるで、標本にされる瞬間の昆虫の様に、ワタクシは空蝉様という麻酔で今にも彼の思い通りになってしまいそう。

あの蛍舞う川辺で、空蝉様の刀身の上を伝っていた蛍になったような気分を味わった時同様に、今は空蝉様という人間に捕まえられ、虫籠に入れられた蛍の気分だ。

…そう、あの瞬間こそが、

もしかしたら、空蝉様という殿方に心奪われた瞬間だったのかも…。

「んん…ん…。」

長く、終わりのないような、甘い、甘い、口付け…。

今自分が置かれてる状況を忘れそうになる…。

でも、でも、やっぱり…

「恥ずかしい…空蝉様…お止め…くださ…。」

そう言おうと唇を離した時だった。

シュル…。

そういう可愛らしい音と共に空蝉様がご自分の着流しの帯を解いたのだ。

「ああん、駄目だって、言ってる、のに…。」

すると空蝉様はいたずら好きな子供の様な表情をして、

「どうしても、言う事を、聞かぬのか…?そういう蛍は、こうしてやる…。ふふ…。」

「え…?」

ワタクシの腕をひょいと上で束ね、さっき解いた帯でワタクシの両腕を器用に縛って固定してしまったのだ。

「ああん!空蝉様、何を…?」

丁度、さっきまで彼がワタクシにしていたのと状況的には同じになった。

「解いて、下さいまし。」

身を捩って空蝉様に頼んだ。が、

「ふふ…。もうこれで逃れられまい…。」

そう楽しそうに笑うだけで、解いてくれる素振りなど欠片もないご様子。

知らなかった。空蝉様にこんな趣味があるなんて。

恥ずかしい。

でも、身動きが全く取れない状態で、ワタクシは、本当に人間に捕まえられた蛍の様。

そんな状態で、見物人が居てる前でレイプショー…?

「ああ!いや!いや!恥ずかしい!お放し下さいませ!空蝉様!」

「煩い唇だ、こうしてやる…。」

ワタクシの抗議は意味がなかった。

すぐに又唇を塞がれた。

「…ん、ん…。」

再びあの官能の感覚がワタクシの全身を駆け巡った。

ああ…!駄目…!

こんな状況、嫌な筈なのに…!

空蝉様に縛られ、口付けを受けている、と思うだけで…

アソコ、が…

勝手に…

反応、してしまう…。

おかしいわ。

さっきまでどんな愛撫を受けても唯の一滴も潤ってこなかった、ワタクシの、アソコ、が

今はもう…十二分に…。

 

…スル…。

薄い着流しは、帯をなくした所為で自然と空蝉様の肌を滑っていった。

空蝉様の、刀傷だらけの、たくましく、男らしい肌が、ワタクシの目の前に又、現れた。

…見ているだけで濡れてきてしまう。

駄目…。

見せないで…。

空蝉様…何て素敵…。

感じてしまう…。

もう、駄目…。

鼓動が、激しくなる。

頬が、紅潮してくる。

空蝉様の裸。

凄く、感じてしまうの。

ワタクシって、ちょっと変かも。

…彼の全裸を見ただけで、イってしまいそうなの…。

「蛍、火…。」

空蝉様が、ワタクシの名を優しくそう呼びながら、頬をそっと優しく撫でた。

「蛍…。」

優しい、優しい眼差しで、いとおしそうに見詰めながらワタクシの頬を撫でている。

「空蝉様…。」

空蝉様のお優しい眼差しから逃れられない。

その瞳に浮かんでいる、色。

頬を撫でる、手の平の優しい温もり…。

ワタクシをお呼びになる、その、低く、低く、ワタクシの全身を震わせる、男らしい素敵なお声

その全ては、ワタクシを閉じ込めている、魅力的な虫籠。

ワタクシは、その中から逃げ出せないし、逃げ出そうとも思わない。

一生、空蝉様の、と・り・こ。

空蝉様に捕まえられた、ワタクシという蛍は、もう二度と、空へは舞い上がれないのね。

でも、それでいいの。

ワタクシは、空蝉様のもの。

もう、標本にでも何でも好きにしてほしいの…。

だから、今…

ワタクシを、レイプ、して欲しい…。

「空蝉様。」

「…ん?」

「愛して、います…。」

「蛍…。」

 

「ああん、空蝉様、早く…!」

ワタクシはもう我慢できなかった。

さっきから、焦らす様に、お乳ばかり愛撫している。

右の乳首から、左の乳首へ…

交互に口を動かし、両方同時にお口で愛撫したいようだ。

ああん、気持ちいい…!

でも…

もうそろそろ…あのコが、欲しい…!

「ああん、空蝉様…!」

「なんだ…?」

「さっきから、そこばっかり…。」

「これは、誰の乳だ?誰の、もの、だ?」

「う、空蝉様のもの、です…。ああ、ああん…」

「ならば、よいであろう…?ふふふ…。」

ぬちゃぬちゃと乳首を舐める音を響かせながら空蝉様が嫌らしい吐息でおっしゃった。

ワタクシは、もう入れて欲しくて溜まらないのに、

ワタクシの意思を無視して、

ワタクシをいいように嬲っていらっしゃる。

嬉しい…。

空蝉様に、身体を自由にされ、

好きに弄ばれ、嬲られ、犯されている…。

凄く、幸せ…。

好きな男性に犯されると、こんな、凄い快感を感じる事ができるのね。

ああ、凄く、イイ感じ…。

空蝉様の、レイプは。

「蛍…。」

「はい…。空蝉様…。」

「わしに犯されて、どんな気分だ…?」

「それを、ワタクシに言わせるお積りですの…?恥ずかしいですわ…。」

恥らってわざと抵抗した。

「正直に言わねば、やめるぞ…ふふふ…。」

ワタクシがわざと抵抗したのを、見透かした反応。

「ああ、いや…やめないで…下さいませ…。」

「では、言え。さあ…言いなさい…。」

「とても…とても…嬉しゅう、御座います…。」

「…イイか?」

「はい…。」

「もし今やめたら、どうする?」

「イヤで御座います。やめないで…欲しいです…。もっと、もっと蛍を…。」

「…何だ?」

「蛍を、嬲って…欲しい、です。犯して、辱めて、ワタクシを、もっと、陵辱して、欲しい、です…。貴方様だけ、に…。」

「ふふふ…。」

「ああ、ワタクシを、好きに、して…。」

“ああ、ワタクシったら、一人他人がいるのに、何を言っているの…?”

心の片隅の、もう一人の自分が呟いた。

今は、そんなつまらない貴女なんか、いらない。

だから、眠ってて。

そう心の中で呟いて、モラル主義のもう一人の自分を閉じ込めた。

「ふふふ…。可愛いぞ、蛍…。」

もう、空蝉様ったら、助平親父そのもの。

でも、そんな空蝉様も、可愛い。

ああ、ワタクシったら、空蝉様という麻薬に脳の隋まで犯されてる。

ふふふ。

つつつ、と空蝉様のお口が胸から、お腹へと、移る。

下腹部の、恥部の辺りを、じーっと眺める。

ただ、眺めるだけ、だった。

「空蝉様、何を…?」

「綺麗だ。」

そう言ったきり、何もしてこない。

「う、空蝉様…。」

「…何じゃ?」

余裕の笑顔。

「あ、あの…。」

「もう、何も、しないんですの?」

「ふふ…どうして欲しいのじゃ?」

やっぱり。

ワタクシに卑猥な言葉を言わせたくて、わざと焦らしていらっしゃったのね。

「お願い、します…。」

その罠に掛かるしかない。

身体が火照って、疼いて、もうどうしようもないんですもの。

…空蝉様が欲しくて、どうしようも、ない。

「ワタクシを…」

「…ん?」

「ワタクシを、抱いて下さいまし。」

「それは、何を、どうするという事じゃ?」

知っててわざとお聞きになる。

ああん!早く、欲しい!空蝉様の、アレが…。

「あの、あの…その空蝉様の…ペニ○を…。」

「…ん?聞こえんぞ。ふふふ。」

「空蝉様の、○○スを、ワタクシの、オ○○○に…欲しい…。」

ああ、恥ずかしい…!

でも、空蝉様は、そんな必死のワタクシの科白を無視し、

「その前に、可愛い声で、鳴いてもらうぞ。蛍の、可愛い鳴き声を、聞きたいのう…。」

そう言って、ワタクシのクリを、優しく愛撫し始めた。

「ああー、ああ、ああ、ああ、あ…。」

ああん!酷い!必死にお願いしたのに!

でも…

凄く、イイ…。

クリは、女の感度の最も高まる所。

それを、愛する男性のお口に含まれたら、もう可愛い声で鳴くしかない。

 

愛撫は、ものの一分も経たなかった。

感極まるまで。

早すぎる。

凄い淫乱女だって、思われてるに違いないわ。

そう思って益々恥ずかしくなってしまった。

イった後の気だるい幸福感に包まれながらぼんやり思った。

「可愛いのう、お前は…。」

助平な微笑を満面に浮かべながら、ラブジュースできらきら光った無精ひげをワタクシの顔の真正面に覗かせた。

「こんなに濡らせて…そんなにヨかったのか…?ふふふ…。」

図星だから、恥ずかしい。

さっき彼がどんなに舐めても味わえなかった味を、空蝉様がぺろりと舌なめずりをして贅沢に味う。

「蛍…わしだけ、の…蛍…。」

「空蝉様…。」

もう、もう、自由にしてほしい。

もう、ちゃんと、犯して欲しい…。

そう心から願った。

そうでないと、

これ以上焦らされたら、

自分から、腰を近付け、

逆に空蝉様を犯してしまいそう。

だから…。

そう思った時、空蝉様がワタクシの待っていた大好きな肉棒を、近付けて下さった。

いつものお優しい旦那様に戻った空蝉様は、

ワタクシの足を抱えて下さった。

…もう一度、貴方の妻に…。

目を細め、互いに見詰めあい、そして…

身体の中心に、感覚が走る。

アレが、侵入する感覚。

身体の中心に、ずんとくる感じ。

足を目一杯高く上げる。なるべく深く彼を飲み込もうと。

そう、潤いが溢れ出て、

下までねとねとにしていたジュースは、今ようやっとその元の用途に使われ、

そして、

彼が、彼の先が、ワタクシの子宮の入り口に、

やっと、到達、した。

ああ、とても、イイ気持ち…。

性的感覚とは別に、

やっと故郷に帰ってきたかのような安堵感が感じられる。

やっと、元の本当の自分に戻れたような気がする。

そんな、安堵感。

彼とのSEXは、いつもそうだ。

そして今はいつもよりその快感が強く、その安堵感と性的快感がワタクシを包み込み、今にも気を失いそう…。

「空蝉、様…。」

「蛍…。」

ゆっくりと動かされる腰の動き。もう駄目。

少しの揺れで、全身に麻酔が回ってしまう。

その快感。

おかしくなりそう。

すぐにでも果てそうな、快感が、ワタクシをおかしくしていく…。

優しい揺れ…

激しい揺れ…

そのどちらともに感じすぎて、

最後には、

無意識に、

ヘンな言葉を口にし、

彼の、固く、熱い棹を引き千切る程締め付け、奥まで完全に飲み込み…

自分から腰を動かし、

空蝉様のレイプを、十二分に悦んで、しまった…。

 

余りの激しさに、足が上手く立たなくなってしまって、空蝉様に抱えられるようにしてそこを後にした。

彼とのSEXで、訳が分からなくなってつい二人の世界に入ってしまったが、

終わった後、泣いている彼を見て、

良心が疼いた。

自業自得とはいえ、

やはり可愛そう。

執愛の果てに

結局、彼の得たものは、

涙と、そして激しい心の痛みだけだった。

彼は、ワタクシ達が行ってしまう前、

こう呟いた。

「いずれ、お前がいなくなってから…必ず、蛍火さんを、さらいに行く…!絶対、諦めたくない…!」

その泣き声に、

ワタクシは唯一言

「御免なさい。」

としか言えなかったが、

ワタクシの心は決まっていた。

 

空蝉様が、天寿を全うされる時は、

…ワタクシも、ご一緒に…

 

生きるも死ぬも、一緒でいたい。

それが、ワタクシの唯一つの願い。

 

「わしを、軽蔑した、か?」

帰ってから少し憂鬱そうな顔をしているワタクシに空蝉様が溜まらず声を掛けた。

「いいえ…。」

静かに頭を振る。

「でも…あの時の空蝉様、かなり恐かった、ですわ…。」

男らしく胡坐をかき、いつもの日本酒をぐびっと煽った。

「何だか、以前見せて頂いた、阿修羅像、みたいで…。」

「わしが嫌いになったか。」

「そんな…。」

「目の前でお前を犯されかけて、わしは今までにない感情を感じた。あんなに怒りを感じたのは、初めてじゃった。お前が止めねば、わしは奴を八つ裂きにしていた。」

「空蝉様…。」

「お前を誰にも盗られたくない。…その為にはわしは何だってやる。…或いは奴よりわしの方が執念深いかもしれんぞ。」

「空蝉様…。」

「こんなわしは、嫌か?」

「…いいえ。」

ふわ…っと彼に身を預けた。お酒の匂いが一層きつくなる。

空蝉様は、ワタクシの肩に手を掛け優しくお抱きになる。

「彼が…間際に、言っていた、こと…。」

「ああ…わしが、いなくなった後…どうとか、言っておったの…。」

「ワタクシ…ワタクシ…は…もし…その時は…。」

空蝉様のお顔を覗き込む。

「…ん?」

空蝉様もワタクシの顔を見、間近で目と目が合う。

「その時は、ご一緒させて、頂きます…。」

「蛍、火…。」

空蝉様の目が驚きで大きくなる。

その魅力的な瞳を見詰めながら、ワタクシは静かに目を閉じ…

そして、永久に続く、新婚初夜が、又…

 

 

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