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第13章:貴女を誰にも触れさせない

 

今日は、金曜日。

明日は学校が休みのなので僕達は、今日学校が終わったら二人で夜の街に繰り出そう、と約束した。

学校関係者に見られるのを恐れた僕たちは、学校からなるべく離れた、しかも、街の裏手の人通りの少ない場所を待ち合わせ場所に選び、そこで直接落ち合う事にした。

…だが僕は気付くべきだったのだ。こんな場所で待ち合わせるべきではないと。

 

学校が終わってから急いで家に帰り着替えを済ませて彼女の早く会いたい一心でその場所に向かった。

その場所の近くまで行くと、何か、人の争う様な声が聞こえた。丁度、その待ち合わせの場所だ。

「まさか…御門さん!」

嫌な予感は当たった。三人の男達が御門さんを取り囲んでいたのだ。一人は、御門さんの腕を摑んでいるようだった。

「イヤッ!放して!放して下さい!」

「まあ、そう固い事言うなって。ちょっと俺達と付き合いなよ。」

「嫌です!お願いです!放して下さい!放して!」

「姉ちゃんも一人なんだろ?それとも彼氏と待ち合わせか?」

「そうよ!だから、放して!」

「御門さん!」

見知らぬ男達に訝しく思いながらも僕は逸早く御門さんの元へ駆けつけた。

「何なんですか!貴方達は!」

「お前こそ何なんだよ。俺達の邪魔すんなよな。折角いい所だったのによ。」

「僕は…僕は…、彼女の恋人です!だからその手を放して下さい!」

「え?!彼氏?!」

彼らの一人が僕に近寄って来て顔をじろじろと覗き込んだ。

「何だ、ガキじゃねえか。本当に彼氏なのか?弟の間違いじゃねえのか?」

ガキという言葉に、カチンと来た。

「それに、ひ弱そうだな。こんなガキにこんなイイ女似合わねえぜ。お前みたいなひ弱なガキがどうやってこの姉ちゃんの相手できるんだよ。」

「そうそう、こんなイイ女にゃ、俺達みたいな逞しい男が相応しいんだよ。なあ、姉ちゃん、俺達と付き合いなよ。たっぷり楽しませてやるぜ。ヒヒヒ…。」

御門さんの腕を摑んでいた男が御門さんの顎に手を掛けた。

「イヤッ!やめて!」

「やめろっ!放せ!」

そう叫ぶと、僕の顔を覗きこんでいた男が僕を見下ろす様にしてこう言い放った。

ゆうに百九十センチはあろうかという大男である。

「何だ、俺達とやろうってのか。こりゃ面白い。死ぬ程恐い目見るぜ。それが嫌ならガキはさっさと引っ込んでな!」

僕は何とか穏便に去って貰いたかった。

僕が本気でやると、取り返しのつかない事になりそうだからだ。

それに…御門さん…僕は彼女の身体が心配だった。

普段の御門さんなら、男相手とはいえ素人だから、三人位あっという間に片付けらるだろうが、今は一人の身体じゃない。

もし万が一赤ちゃんに何かあったら、そう思って奴等に手を出せずにいるのだろう。

「彼女を放して下さい。…お願いします。僕と戦ったら怪我だけじゃ済まなくなるかもしれませんよ。」

「ああ?」

奴らはそう思いきりバカにした口調で言い放ち、顔を見合わせ大笑いした。

「こりゃ、傑作だ。お前みたいなガキが俺達に勝てるとでも思ってるのか?そりゃ面白い冗談だぜ。笑わせないでくれよ。お前みたいなガキはな、女が俺達のものになるのを指を銜えて見てるしかねえんだよ!」

彼等の内の一人が御門さんのシャツを無理矢理に引き千切った。

「嫌っ!」

そう叫ぼうとした御門さんの口を男達の一人が塞いだ。

「…やめろ。」

そう、思わず呟いていた。

…地の底から響く様な声で。

…僕の御門さんに…触るな…!

「あ?何だと?」

「やめろって言ってんだよ!彼女に、汚い手で触るな!!」

「何だと?やっちまえ!」

奴等の内の一人が同時に木刀を持って僕に襲い掛かってきた。

僕はその手を取って思い切り締め上げ木刀を取り上げた。その内の一本を取り、正眼に構えた。

…真剣でなくてよかった。真剣だったら死んでしまうかもしれない。

だが、木刀といえども打ち所が悪ければ死んでしまう。

「な…何だ?す…少しはやるみてえだが、三人相手に勝てるとでも思ってんのかよ!!」

確かに、三人相手で手加減するのは難しい。僕は慎重にならなくてはならない。

奴等の一人が僕の後ろに回り込み羽交い絞めにしようとした。そして、前から別の一人が僕に殴りかかってきた。

危険を察し反射的に僕が身を屈めると、前から来た男の拳が後ろの男の顔面に直撃したので僕の後ろに居た男は鼻血を出しながら痛みにのた打ち回る事になった。

「この野郎!」

殴った方の男が僕に殴りかかってきた。仲間を殴ったのは自分なのに。

僕はそれを避けついいつもの癖で連続技を出そうとしてしまった。

と、一瞬隙が生じてしまい、僕は何と格好悪い事に頬に一発喰らってしまった。

パンチ自体は大した事なかったが、僕は素人相手に殴られるという失態を演じてしまった。

もしこれが真剣だったら命取りになる所だ。

僕は気を取り直し、手加減をしながら相手に木刀で攻撃した。すると今度は上手くいって、相手は腹を抱え蹲った。

そして僕は…御門さんを摑んでいる男にじりじりとにじり寄った。

「彼女を、放せ。」

「な…何だ。お…俺とやろうってのか。」

と、男はナイフを取り出した。

「お…俺に手を出したら、この女…どうなるか分からないぜ。」

男はへへ…と嫌な笑いを浮かべた。気味が悪い。

「御門さん!伏せて!」

僕がそう叫ぶとすっと御門さんは身を屈めてくれた。

その一瞬、僕は男に回し蹴りを喰らわせた。勿論、手加減をして。

夜の闇に、ナイフがくるくると宙に舞う。僕はその柄を摑んで奴の鼻先に刃先を向け寸止めした。

男は、先ほどとは対照的な顔になっていた。恐怖で顔が引きつり今にもべそかきそうだ。

「今度は、止めないよ。」

そう言うと、男達はひいいという何とも情けない声を上げて尻尾を巻いて逃げて行った。

「大丈夫?御門さん。」

「辰美クン…。辰美クン…。」

御門さんは、泣いて僕に抱き付いてきた。

彼女が無事でよかった。

「恐かった…。恐かった…。私…一人の身体じゃないから、何かの拍子にお腹殴られでもしたらって思うと、恐くて何も出来なかった。恐かった…。御免ね。辰美クン、痛かったでしょ。御免ね。私…やっぱり足手纏いかしら…。」

御門さんは、手を僕の方に伸ばし、そっと触れた。

「そんな…足手纏いだなんて…貴女の判断は正解ですよ。今時の奴らは何をするか分かりませんからね。それより、すみません。僕が来るのが遅れたばっかりに。」

「ううん。私が来るのが早すぎたのよ。貴方に早く会いたい一心で…。御免なさい…。」

「いいえ。それより、素人相手に殴られるなんて、格好悪いですよね。貴女に、みっともないとこ見せてしまった。情けないです。」

「そんな事ない!凄い格好良かった。辰美クンって本当に強いのね。…素敵よ。愛してる。好きよ。男らしくて逞しい貴方が…好き。」

「僕も…愛してます。…あいつら、僕の御門さんに手を掛けやがって。」

御門さんの前が肌蹴ていたのでタンクトップの上に羽織っているシャツを脱ぎ御門さんに着せてあげた。

「ありがとう。貴方も…痛かったでしょ、頬…大丈夫?」

「いいえ…駄目です。もう痛くて我慢できません。御門さん…治して下さい。貴女のキスでなければ、治せそうもありません。」

僕の頬に優しいキスの感覚がふわっと走った。

「…どう?」

「大分、よくなりました。でもまだ足りないみたいです。今度は…唇に…欲しい。」

「欲張りね…。」

ゆっくりと、彼女の吐息が近付いてきた。彼女の唇が僕の唇に軽く触れ、そしてそのまま柔らかく噛む様にゆっくりと舌を動かした。

僕は舌を入れて絡ませる激しいキスも好きだが、こういう、天使の羽根で撫でられる様なふわりとした優しく甘いキスも大好きだった。

御門さんのキスはいつも甘く官能的だ。僕を、すぐに甘い幻想的な世界へ誘ってくれる。

勿論この時のキスも例外ではなかった。僕は柔らかい彼女の口付けに我を忘れた。

だが次の瞬間僕は現実世界へ引き戻された。

「ひゅー。いいねえ、若いもんは。」

見知らぬ男に冷かされたのだ。

そうだ、此処は人通りが少ないとはいえ、外だった。

周りが見えなくなるというのは恋人達の法則なのか。

僕達は恥ずかしくなってパッと顔を離し、お互いの顔を隠す様にして抱き合った。

「御門さん…。どう…します?これから…。」

僕は、彼女を今すぐにでも抱きたかった。

「何処かで服を買って着替えて…遊びに行きますか。」

御門さん、僕は今夜は貴女と朝まで眠らずにいたい…!

「辰美クン…辰美クンは、そう…したいの?」

「僕は…僕は…。」

貴女を、抱きたい…!

「辰美クン…私…私…。」

僕達は互いに相手からの言葉を待った。

その僅かな、本当に僅かな一時だったが僕は何も知らなかった時の様に胸がドキドキして誘いの言葉を口にするのに躊躇ってしまった。

やっぱりこういう時、男の方から言わないと…。

「辰美クン、私、今夜は貴方以外の人の顔…もう見たくない。」

だけど沈黙を破ったのは御門さんの方だった。美しい瞳を潤ませながら僕を誘う様に口火を切った。

「辰美クン…。私をもう一度貴方のものにして。私の瞳に…今夜は貴方だけを映したい。」

「御門さん、僕の瞳ももう貴方しか映りません。」

 

「よかった。御門さんが無事でよかった…。」

家に帰ると安堵の心が込み上げてきた僕は彼女をしっかりと抱き締めた。

そうだ。あいつらは唯のナンパ野郎ではなく明らかに御門さんを輪姦する積りでいた。

一歩間違えれば僕の御門さんが奴等の餌食になる所だった。

僕は、そう考えると恐ろしくなってゾッとした。

「御門さん、男達が貴女に汚い手で触れ貴女の服を引き千切った時、僕は奴等を殺したい思いで一杯になりました。」

「辰美クン、私、私も貴方以外の男に触れられて凄く嫌だった。気持ち悪かった。辛かった。…貴方にだったら何されても気持ちいいのに。…辰美クン私シャワー浴びたい。一緒に入って。そして男の汚い手で汚された身体を貴方の手で清めて…。」

僕達はシャワーのコックを捻って少し濡らしてから全身泡だらけにし激しく口付けしながら抱き合った。

…御門さん、僕の御門さん、僕の婚約者。内縁の妻。僕の赤ちゃんのお母さん…僕の掛け替えのない大事な女性…大事な魂、大事な身体。

もう誰にも触れさせたくない。御門さんは僕のものだ。御門さんを抱いていいのは僕だけだ。

貴女を誰にも触れさせない。

…好きだ。僕は本当にこの女性が好きなんだ。

御門さんを他の男に寝取られそうになって僕は彼女への想いの深さを嫌という程痛感した。

…それに、いつも技に走ってばかりいた。形に拘りすぎて実践的な戦い方を忘れていた。

それでは愛する女性をちゃんと守れない。

それではいけない、もっと戦略を考えて技を出せと僕はいつも空蝉さんに言われてきた。

…僕は、その重要性がやっと分かった様な気がする。

「お願い…辰美クン…貴方の手で私の身体…清めて。」

御門さんがそうねだったが早いか僕はシャワーで彼女の衣装の様になっていた白い物体を落とし、先ず首筋に吸い付いた。そして激しく舌を這わした。

すると彼女は連動される様に僕のお尻に手を掛け優しく撫でてくれた。

「辰美クンって、何もかも魅力的ね。凄く…男らしい貴方の全てに…感じてしまう。貴方の声もとても好き。優しげでセクシーで男らしくて格好よくて素敵な声…。その声で囁かれるだけですぐ登り詰めそうになるの…。好きよ。もっと、愛して。私を離さないで…。」

僕の声が格好いい?僕は自分でそんな風に思った事もなかった。

僕からしてみれば御門さんの声の方がよっぽど魅力的だ。男を蕩かす魔性の声だ。

特に、アノ時の声は聞いているだけでいつもこっちが先に達きそうになる。高く、甘える様な笑い声もとても可愛らしくて抱き締めたくなる。

それに、彼女の歌声…それは人の心を揺さぶる天使の声だ。

その声をずっと僕だけに聞かせて欲しい。他の男には知られたくない。彼女のその不思議な魅力を。

僕は舌を首から腕…あの汚らわしい男が触れた腕に這わせた。余す所なくなく自分の舌で彼女の腕を清めるのだ。

そしてその次は…男が肌蹴させた胸…。

幸い肌は直接見られなかったが、一歩遅れていたら、男達の汚れた欲望の視線で汚される所だった。

この胸も僕だけのものだ。

僕は胸を二つの手で持ち上げながら全体的に清め、彼女の胸に実る可愛らしい桜ん坊に軽く吸い付いた。

ちゅ…。

そしてもう片方の先端を人差し指で優しく刺激した。

「あ…ああ…ああン…ああ…。」

僕の髪を摑んでぎゅっと握り締め快感を素直に表現してくれた。

もっと彼女のイイ声が聞きたい。僕は官能的な彼女の身体と声に夢中になった。

胸の膨らみの頂の方から麓の方まで舌を移動させ、そのまま彼女の柔らかいのに無駄な膨らみのない引き締まったお腹の方に移動させ、僕の愛の跡を付け捲った。

…そう、この中には僕達の大事な魂がいる…。

お腹辺りまで通過した僕はそのまま下方向へと素直に向かった。

さっきのシャワーで水の滴が粒の様にいくつも付いてるこそばいものの奥にある柔らかい扉を指で左右に開いた。

立ったままの姿勢の彼女のココを拝むのは難しいが、豊かな茂みから恥らう様に慎ましやかに息づいている固いものを、うんと舌を伸ばし舌先で持ち上げる様に舐めた。

彼女のココは僕だけが触れる権利を持っているんだ。

彼女のこの秘密の部分は、他の男共には悪いが永遠の謎にして貰う。

僕は顔を下から覗き込む様にしてその可愛いくりを口に無理矢理含んだ。

中は固い部分があるが表面は柔らかいその感触に僕は夢中になった。

口に含んだそれを舌で前後左右に転がしたり、舌全体でざら…っと表面だけ舐め上げたり…。

「駄目…辰美クン…そこは…あんまり…しちゃ駄目…終わっちゃう…駄目…。」

彼女がイクのが勿体無くなった僕はその言葉を聞いて舌を太股に移行させた。

彼女の足はスラリとしていて美しく、でも適度に柔らかく、そして引き締まってるんだ。

こんな美しい足に頬擦りしていると、御門さん専門の足フェチになりそうでコワイ。

そんな中毒になりそうな太股や脹脛を経由して僕は彼女の足の先に辿り着いた。

バスタブの端に座らせ彼女の片足を上げ指を一本一本丁寧に舐めた。

こうすると女王様に奉仕している下僕みたいでアヤシイ快感が僕の胸を満たした。

「早く…早く貴方が欲しい…。」

僕の頭の上でおねだりした。

「うん…。僕も…早く欲しい…。」

僕は彼女の手を取ってバスタブの端に導いた。

「少し屈めて。」

そう言うと彼女は手をそこに置き、恥らいながらお尻をそ…っと僕が入りやすい様に心持ち上げてくれた。

僕はその可愛い割れ目に指を入り込ませ入り口を探り、そのシャワーの残り液とは違う粘性のある液体の滴り具合を確認した。

相変わらず彼女の乱れ様は淫乱だ。その液体は唯の湯とは違いねとっとしている。

そのねとねとが彼女の内股を濡らさんとばかり泉から溢れていた。

こういう体位は初めてだが大丈夫だろうか?

そういう不安は多少あるものの、正直言って彼女とならどんな体位でも試して二人でSEXを余す所なく堪能したい。

角度に注意しながら彼女の入り口付近をナニで探った。僕のソレは彼女に帰りたくてうずうずしている。

「…っん、っん…。」

入れ方がマズイのか、何度試しても上手く潜り込めない。

どうなってんの?

そんな僕を察したのか御門さんが、僕のナニを後ろ手でそっと握って導いてくれた。

それに応じるかの様に僕は腰を彼女のお尻の方へ押し上げた。

上手く入ってくれ…。

ずぶずぶ…ずぶずぶ…と何とも卑猥な音を立てて少しずつ僕のナニが彼女の谷間に消えていった。

「ああ…ん、ああ…。」

彼女の喘ぎがバスルーム中に響き渡り僕は絶頂を我慢するのに苦労した。

好きです…。僕はそう心の中で呟いた。

彼女となら何度イっても何度でも出来そうな性欲の強さに自分でも驚いている。

僕のアレの中で生成されるおたまじゃくしは、皆御門さんの所為で無制限に作られている。

最後の汁の一滴を絞り出すまで、僕の射精は御門さんが居る限り恐らく止まる事無く死ぬまで続くだろう。

彼女の内部は何度も貫いているにも拘らず相変わらず狭い。

それは心地良く温かく…気を失いそうな快感を僕に与えてくれる。

後ろから彼女を付突きながらおっぱいに手を伸ばした。

僕の腰の揺れでぷるん、ぷるんと揺れているそれのその動きを抑えるように鷲摑みにした。

僕の掌一杯に彼女の豊かな双球の癖になりそうな感触が広がった。

「あ…あ…ああ…。」

触られてる本人より僕の方が感じてしまうなんて。

彼女を感じさせようと思って両の人差し指を彼女の乳首に軽く焦らす様に触れさせた。

「あ…!ああ…ああん…!」

僕の期待通り彼女が悶えた。

「御門さん…。」

「辰美クン…。」

互いに恍惚とした表情で名を呼び合い首を曲げキスをした。舌を出来るだけ伸ばし唇を付けようとしたが端しか付かない。

「くす…。」

二人楽しくて僅かに微笑が漏れる。

少し経験を積んだ男と女の、濡れ場の余裕だ。

キスは諦め今度は首筋に僕の印を付けた。

これは動物がその縄張りを主張するマーキングという行動に似ている。

くちゅ…。

右手をすっと持ってきて僕の球を揉みしだいた。

そこは結合部分から溢れた蜜ですでにぐちゃぐちゃだ。

「あ…あ…ああ…あ…。」

ココも気持ちのいいポイントだ。腰の動きが自然と早くなってしまう。

ああ…今日こそくるりと回したりしたいと思っていたのに…。

やはりイくにはピストン運動だ。

ぱんぱん、ぱんぱん…

僕は夢中で彼女のお尻に僕の下腹部をぶつけた。

「あ…ああ…ああん…もう…駄目…!」

ドクッ…ドクッ…ドクッ…。

「はあ、はあ…。」

一気に、彼女のたまたま攻撃に我慢できなくなって腰を振り撒くってイってしまった。

でも、御門さんの最後の最高のイイ声が…聞こえなかった。

もしかして…

「み…御門さん…?」

「いいのよ。私の身体で満足しただけで、嬉しいわ。」

「御門さん…。」

「え…?」

僕は再び彼女をバスタブの淵に腰掛けさせた。

「え…?何…?」

「さっきの…続き。」

そう言って僕は彼女の足を出来るだけ開き、さっきまで自分が突き捲ってた所にゆっくりと近付き、そして先ず軽くキスをした。

すると、目的地まで到達できなかった奴等がトロ…っと中から再びお目見えした。

これは、さっきまで僕達が愛し合っていた証拠。

そんな幸せ気分に浸りながら目を細めてまじまじと観察した。

そしてそいつらが出てきた所に中指を一本入れてみた。

まだ熱を持ってるみたいで指が蕩けそうだ。

くちゅくちゅと淫靡な音を立てながら僕は指をくりくりと中で回転させ、内部の襞の感触を楽しんだ。

「ああ…ああ…ん…イイ…あ…。」

そう感じながらくちゃっと僕の髪を握り締めた。快感から生じた行き場のない力を持て余している様だ。

自分の愛撫で感じてくれればそれなり嬉しい。益々彼女の事を可愛いと思ってしまう。

中指だけでなく人差し指まで挿入してぐちゅぐちゅと弄り捲りながら彼女の秘密の花園に咲く桃色の花弁をちゅっと口に含んだ。

二枚のひだひだを交互に嘗め回す。

じゅる…じゅる…。

最早僕の唾液か彼女の愛液か判別付きにくくなっている、その液体の卑猥な音が聞こえてくる。

花弁への愛撫を十二分に味わった僕は今度はその上のくりくりとしたお豆にねっとりと舌を這わせた。

それは表面はぬるぬるとしていて柔らかく僕の舌に甘える様に絡み付いてくるが、中は固い栗でも入っているかの様にくりくりとしている可愛いオブジェだ。

「あ…あん…あっ…!」

可愛らしい声で、彼女が身を捩らせた。

ぴくぴくと、僕の含んでいるものも同じ様に身を捩らせた。

僕は、もっと彼女のイイ声が聞きたい、その一心で口に含んでいるモノをちゅちゅっと吸い捲った。

「あ…あ…ああ…!」

すると声のボリュームが一段アップして今度は身を反らせた。

「あ…あ…ああっ…!」

彼女の内部も僕の指を食いちぎりそうな位締め付ける。

調子付いた僕は、ソレに吸い付きながら舌でくりを前後左右に舐めまくった。

すると、彼女の声が一層高くなって外に人が居たら聞こえそうな程大きな喘ぎ声を上げた。

「聞こえちゃうよ…。誰か居たら…。駄目だよ…。」

「でも…。そんな…。だって…。あ…ああ…。辰美クン…。こんなになっちゃうなんて…恥ずかしい…。」

「恥ずかしいね…。そんなに乱れちゃうなんて…。御門さんっていつも澄ましてる顔の裏にこんな淫乱な素顔を隠してたんだね…。やらしい女だ…。御門さんってホントは凄い淫乱なんじゃないの?ほら、こんなに…出ててるよ…。自分でも…してたんじゃないの…?」

スケベ親父並の卑猥な質問攻め。

「…してない。…ヘンな事言わないで…。」

「僕は見たいな。御門さんのえっちなとこ。今度見せてよ。僕の事おかずにして…ね?」

更に意地悪く僕は微笑した。

「もう…辰美クンの…意地悪…。」

「意地悪じゃないよ。ちゃんと天国に連れてってあげる…。」

そういうや否や、舌の動きを早めた。下から上へ、上から下へ、くりを集中的に弄ぶ。

時々、舌を回したり…左右にイジめたり…。

ぐちゅ…ぐちゅ…。

勿論指はアソコに入れたままだ。内部の襞を一つ一つ確認するように掻き回した。

「あん…。辰美クン…。あ…あ…ああ…。イイッ…。ああ…。」

そんな声で喘ぎ捲った。その声は最早泣き声にも近い。

上も下も大濡れの、僕だけの淫婦…御門…。

僕は彼女の可愛い声と可愛い身体に、御門さんは、僕の愛撫に、夢中になった。

そして、一体どれ位たったか、彼女は、今迄で一番淫乱な一番大きな声を立て、僕の髪を引っこ抜きそうな位きつく握り締め、天国にイってしまった…。

その時僕の指は余りに強く吸い付かれてしまったもんだから、ちょっとジンジンする程だった。

「辰美クン…愛してる…。」

「僕もだよ…。乱れてる御門さんって、サイコーだ。また、しちゃおっと。」

「恥ずかしいわ…。」

「素敵でしたよ。まるで娼婦だ…。ずっと僕だけの娼婦でいて下さい。貴女が好きだ…。」

僕は彼女の手の甲に口付けた。

 

それから僕達は、きつく抱きあってから軽くシャワーを浴びてバスルームを出た。

すると御門さんが急に蹲ってしまった。

「大丈夫ですか?御門さん…。」

僕はおろおろしてしまった。心配だ。

「手、貸してくれない…?ちょっと…横になりたい…。」

 

僕は彼女をベッドに運んだ。

「大丈夫ですか?」

「うん。御免ね。横になったら楽になっちゃった…。」

ほ、本当に大丈夫かな…。

「ああ、何か、トマトが食べたい…。」

御門さんがぼそっと小さく呟いた。

「え…っ?とまと?食べて大丈夫?」

妊娠の所為で酸っぱいものが食べたい…のではなく御門さんは元々トマトが大の好物なのだ。

「凄く…お腹空いてきちゃった…。」

恥ずかしいのかタオルケットに半分隠れながら呟いた。こういう仕草にも僕はトキめいてしまう。

「何か作るよ。待ってて。」

僕は一人暮らしが長かった所為でそこそこ料理の心得があってよかったと心底思った。

愛する人の為に何か出来る、これ以上の幸せはないからだ。

僕は御門さんの笑顔を思い浮かべながら心を込めてトマト料理を作った。

「わあ!美味しそう!」

御門さんは、目をキラキラ輝かせて感激してくれた。正直嬉しい。

「いっただっきまーす。」

そう言うと彼女は僕の二倍位の量をあっという間に平らげた。

「凄い…!」

今更ながら感心した。沢山食べてくれたのは嬉しかったが驚きの方が強かった。

「ありがとう。辰美クン。貴方って本当に何でも出来る人なのね。」

「そんな事ないですよ。」

僕はそう照れたが矢張り好きな女性に褒められるのは嬉しかった。

「後片付けは私がやるわ。」

と、席を立とうとした彼女の肩を持って僕は彼女を座らせた。

「駄目ですよ。無理しないで。後片付け位僕一人で出来ます。御門さんは横になってて下さい。一人の身体じゃないんですから。…ね。」

「うん。分かった。ありがと。御免ね。色々やって貰っちゃって。」

「気にしないで下さい。貴女と僕らの子供の為です。…そして僕の為でもある。だから…。」

「ありがとう。」

御門さんはそう言ってソファの方に移動し腰掛けた。

僕は後片付けを手際よく終え、彼女に擦り寄った。

ちょっと疲れを感じたので腰掛けている彼女の膝に自分を頭を置いた。

仄かにボディーソープの香りがする…。

「疲れたでしょ。ありがとう。辰美クン。」

「あー、いい匂いだ…。」

僕は深呼吸をした。そして、彼女のお腹に向かって話し掛けた。

「おーい、元気かあ?」

その時だった。

「ねえ…見て。」

御門さんにそう促され指している指の先の方を見ると、さっきから付けっ放しにしていたテレビに見覚えのある男達の顔が映った。

「あ、あれ…!」

「多分、そうよ!」

それは、さっき御門さんを襲った男三人組だった。

そしてアナウンサーが淡々とそのニュースを僕たちに伝えてくれた。

「あの三人…って。」

「連続婦女暴行犯…。指名手配されてたのね。」

どうやら時間的に僕にやられた後だ。ふらふらしている所に警官に捕まったらしい。

やつらが木刀やナイフを所持していたのは、女性を脅す為でなく、カップルの男の方を殺していたからだ、ともニュースは教えてくれた。

「本当に…。」

「危ない所だったのね…。」

御門さんが無事で本当によかった。

僕が間に合わなかったら、又僕が剣術を習っていなかったら、そう思うとゾっとした。

でも何てドジな奴らだ。

僕達ならそんなドジはやらかさない。そんな、誰かに見られる事はあっても捕まるなんて事絶対にない。

何故なら僕達はプロの暗殺者だからだ…。

 

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