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第15章:それからの僕

 

それからの僕は、昼間は極普通の高校生として学校に通い、学校が終わると急いですっ飛んで行き、皆と稽古に励んだり御門さんと甘い時を過ごす毎日を送った。

僕達はまだ世間に堂々と夫婦と名乗れない内縁の関係だったが、それでも僕は十分幸せだった。

僕は、学校で嫌な事があっても御門さんの優しい心と身体ですぐに心の傷を癒す事が出来た。御門さんの優しい顔を見るだけで、僕の心はすぐに幸せ一色になるのだ。

御門さんと出会えてよかったと心から思っている。こんな素晴らしい女性と人生を共に歩めるなんて僕は本当に幸せ者だ。

そして、僕達の赤ちゃんも御門さんのお腹の中で順調に育っていった。

日々大きくなっていくお腹を眺めていると、不思議な思いと共に本当にこの中に僕達の赤ちゃんが居るんだという実感が日に日に大きくなっていった。

そして、その生命の名前は、二人で考え抜いた末、

 

男の子なら、“一刀”(かずと)

女の子なら“瑳矢”(さや)

 

と名付ける事にした。

“一刀”はかの有名な剣豪拝一刀(おがみいっと)から漢字だけ取った。立派な、強い剣豪になる事を願っての命名だ。

“瑳矢”は鮮やかで美しい矢という意味だが読みは“さや”。

つまり一刀と瑳矢とは刀と鞘(さや)になるのだ。

 

そして冬休みに入ってから僕達は式を挙げて新婚旅行に行く事に決めた。

時期的には中途半端だが、妊娠五ヶ月目の安定期に入るので彼女の身体には丁度いい時期なのだった。

僕達は終業式の次の日に式を挙げ、次の日から新婚旅行に行く事にした。

行き先はイタリアだ。何故そこなのかというと、トマト大好き人間の御門さんが本場イタリアのトマトが食べたいと物申したからだ。

僕としては何処に行っても御門さんが居れば天国も同然なのだからあっさりそこに決まったのだった。

それにしても、高校最後の冬休みに結婚式を挙げ新婚旅行に行く高校生なんて日本中捜しても僕一人だろう…。

 

そしてあっという間に冬休みが来た。

僕達は鳴鏡館の皆と御門さんのお母さんに祝福されながら、神社で永遠の愛を誓った。

御門さんの花嫁姿は壮観だった。

それはそれは美しく、古風な顔立ちも手伝ってか、まるで絵巻の中から抜け出してきたお姫様と見紛う程のいとやんごとなき雰囲気だった。

そんな雰囲気のお姫様と式を挙げるなんて緊張ものだったが、幸せの絶頂がひしひしと心に染み透る式だった。

 

愛してる。御門さん…。今日の僕の誓いは永遠まで変わらない。共に白髪になるまで…。いや、死んでもずっと一緒に居たい。

僕は、僕だけの為に着飾ったお姫様に心から誓った…。

 

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