そんな私の痴漢事情
case3;不可抗力に乗じて
時に痴漢行為とは自然なシチュエーションが原因になるケースがある。
こういう場合、不可抗力なのか、故意の痴漢なのか判断するのが難しい。
故に貴方がもし痴漢にあっても、すぐに“そうだ”と決め付けてしまうのは早い。
次に上げるのはそのケースの出来事である。
いつもの通学途中の地下鉄であった。
いつものような混み方に少しプラスしたくらい、人がわんさととある駅で増えたのである。
その時も座ることなどできなかった私は、ドアのすぐ近くに、今度はお尻を椅子の方に向け、下にあるパイプに座るような形で乗っていた。
すると目の前に一人のサラリーマン風の若い男が来た。
彼は右手に何か書類のようなものを抱えており、それを自分の胸の前辺りに抱いていた。
最初彼と向かい合わせになった時は接触などなかったのだが、人が増え、混み方が増すと、当然ながら押される形で彼が近づいてきた。
ぐい…ぐい…。
と、丁度彼の手の甲の辺りに私の胸の天辺がくっつく形になってしまったのだ。
しまった、と思った私は何とか逃げようと上半身を後ろに反らそうとしたのだが、如何せん後ろは人が座っている故にそんな極端に身体を曲げることなど出来ない。
ぐ…ぐ…
私の思い違いかもしれないが、その男はそういう状況をいいことに、私の胸に手の甲を何度も何度も押し付けてきた…かの様に見えた。
今思うとどちらか分からない。
そこが微妙な所である。
ただその時私は淡い緑色のスーツを着ており、それは、服の上にも胸の柔らか味が分かる程、そんなにぶ厚いものではなかったことは確かである。
その当時私はロングウェーブというヘアスタイルをしていた。
偶然にも男と私は同じ駅で降りたのだが、私の髪が男のカフスボタンに引っかかってしまったのだ。
「すみませーん。」
そう言って慌てて髪を解いた私は、男の顔をちらっと見た。
「いいえ。」
そう言った男の顔がにやにやとニヤけていたのはいうまでもない。
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